(11)天照大御神 登場
天照大御神、知らない方が少ないくらい有名な神様で神様界のスーパースターのような存在で日本の皇室の皇祖神です。
つまり現天皇の遥はるか祖先を辿るとこの神様にたどり着くというものです。
その名をテンテルダイジン・・・違います(笑)。アマテラスオオミカミと読みます、この神様最初に現れた天之御中主神から数えるとずいぶん大勢の神様が現れた後での神様で、神様としては後発なんですがさすがスーパースターだけのことはあって髙天原を仕切る神様になります。ただこの神様女性神、女神様ですが夫がいたという記述はありません。
ですが子供は大勢いて五男三女のお母さんです、今で言うシングルマザーのはしりです。
伊邪那岐命とは親子関係ですが、先程のくだりで伊邪那岐命と伊邪那美命は離婚していますので伊邪那美命との親子関係はありません。
ザットの紹介ですがこの後にもおりに触れ説明していきたいと思います。
前述の黄泉平坂でのやり取りの後伊邪那岐命は不浄な場所(黄泉の国)へ行ってしまったので禊(みそぎ)をして身を清めようと考えました。
まずどこで禊をしようかと考えました、場所の選定です。この選定基準はふつう私たちが考えると我々凡人と違い、神様ですのでいかに神聖なところを探すと思いきや、「あそこは深いから危ない」とか「あっちは流れが早くて危険だ」とか選定基準がじつに人間ぽくて読んでいても、なんかほっくりします。
文字から見て色々比定される場所がありまして、明石海峡なども挙げられていますが大人の都合で原文で言う竺紫(つくし)の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐原(あはきはら)」で現代で言う宮崎県産宮崎市阿波岐原産母にあります江田神社の御池(みそぎいけ)で禊をします。
余談になりますが私が車で旅行した際に、この伊邪那岐神と逆のルートで出雲まで走っているのですが、九州自動車道・中国自動車道を経由して700Km以上走った記憶があります。今でこそ1日の行程ですが中国自動車道の山また山の道をひたすら徒歩で毎日40Km歩き続けたとしても18日かかる距離ですし、ここの土地勘がなければなりません。考えてみればおのごろ島の比定地が淡路島の周辺であるならば、そこから出雲の黄泉の国へ行き黄泉平坂へ逃げ出したなら(淡路から出雲まで現代の道のりでも360Kmあります)土地勘が有るであろう淡路へ向かった方が早いしわかりやすいと凡人の私は思うのですが、さすが神様となれば土地勘のないほぼ倍の距離を移動してはるばるこの御池まで来ております。